家づくりに欠かせない基礎知識!屋根の部位の名称を紹介!

2024.02.04

屋根は家を守る最も重要な部分です。
特に、屋根の各部位の名称と役割の理解は基本であり、不可欠です。
この記事では、屋根の基本的な名称や屋根における実際のトラブル事例について紹介します。
屋根のメンテナンスを検討中の方はぜひ参考にしてくださいね。

□屋根の部位には何がある?基本名称と役割を知ろう

屋根の構造は多岐にわたり、それぞれの部位には重要な役割があります。
ここでは、代表的な部位を取り上げ、それぞれの名称と機能について見ていきます。

1:棟(むね)
屋根の頂点、面と面が合わさる部分です。
形状によって種類や数が異なり、雨仕舞いや換気のための部材が設置されることがあります。

2:谷(たに)
屋根の面が合わさる窪んだ部分で、ここには雨水が集まりやすいため、通水路「谷樋」が設置されます。

3:淀(よど)
屋根の端部分に設置され、雨水の流れや垂木の保護に役立ちます。

4:雨樋(あまどい)
雨水を集めて地面や下水に排水する役割を持ちます。

5:破風(はふ)・破風板(はふいた)
屋根の両側面を覆う部分で、雨風が内部に入るのを防ぎます。

6:ケラバ
屋根の端部分で、日差しの遮蔽や外壁の保護に役立ちます。

7:軒天(のきてん)
軒の裏面部分で、湿気の排出やカビ防止に重要な役割を果たします。

8:鼻隠し(はなかくし)
軒先に取り付けられ、雨樋の支持構造として機能します。

9:雨押さえ(あまおさえ)
下屋と外壁が接する部分で、雨水の浸入を防ぎます。

10:庇(ひさし)
開口部上部に取り付けられ、雨風から守る小型の屋根です。

□屋根のトラブル事例と修理ポイント

屋根は様々なトラブルに見舞われることがあり、適切なメンテナンスが不可欠です。
ここでは、よくあるトラブル事例を3つ挙げ、その原因と対処法について紹介します。

*屋根面が波打っている場合

これは、野地板が水分を含んで腐食することによるものです。
雨漏りが繰り返される場合は、野地板の交換が必要です。

*軒が下がっている場合

垂木が水分を含んで弱まると起こります。
この場合は、垂木を含む屋根構造の全面的な交換が必要です。

*複数箇所からの雨漏り

ルーフィングの経年劣化によるもので、新しいルーフィングへの敷き直しが必要です。

□まとめ

屋根は家を守る上で重要な部分であり、その各部位を正しく理解することが、屋根の健全性を保つためには欠かせません。
今回紹介した屋根の部位と役割、トラブル事例と修理ポイントを把握し、屋根のメンテナンスを適切に行うことで、快適で安全な住環境を保てるでしょう。

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