棟板金の浮きが発生すると、雨漏りやさらなる損傷のリスクが高まります。
そのため、浮きを放置しないようにしましょう。
今回は、棟板金が浮く原因とその修理方法について解説します。
棟板金の浮きにお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。
□棟板金の浮きの理由!知っておくべき3つの原因
1:棟板金自体の伸縮
棟板金の浮きの最も一般的な原因は、材質自体の伸縮にあります。
気温や日光による影響を受け、棟板金は伸縮を繰り返します。
特にトタン屋根の棟板金は、この伸縮により浮きやすく、長期的な問題を引き起こす可能性があるのです。
対照的に、耐熱性に優れたガルバリウム鋼板は伸縮の影響を受けにくいですが、完全に伸縮しないわけではありません。
そのため、どの材質を使用しても、定期的なメンテナンスが重要です。
2:固定釘の劣化や腐食
棟板金を固定している釘の劣化や腐食も、浮きの原因です。
時間とともに釘は錆びたり弱くなったりするため、棟板金の固定力が低下してしまうのです。
これにより、風のような外部からの影響で棟板金が簡単に浮き上がることがあります。
定期的な点検で釘の状態を確認し、必要に応じて交換してください。
3:下地貫板の腐敗や反り
棟板金の下地となる貫板の腐敗や反りも、棟板金の浮きの原因です。
貫板は棟板金の固定に欠かせない部分で、その状態が悪いと棟板金の安定性が損なわれてしまいます。
古い建物では、杉の板のような自然素材が使用されることが多く、湿気や温度変化の影響を受けやすいです。
貫板の状態を定期的にチェックし、必要に応じて交換しましょう。
□棟板金の浮き修理!費用と効果的な手法
棟板金の浮き修理には、いくつかの手法があります。
まず、最も一般的な方法は、釘やビスの打ち直しです。
これは比較的低コストで、おおよそ50,000円から80,000円です。
次に、棟板金自体の交換工事がありますが、これはより高額で、100,000円から200,000円かかります。
ただし、これらの費用は足場設置費用を含まず、足場が必要な場合は追加コストが発生します。
足場設置の費用は、設置する足場の種類と面積によって異なります。
□まとめ
棟板金の浮きは、家の安全性と快適性に影響を与える重要な問題です。
その主な原因は、棟板金自体の伸縮、固定釘の劣化、および下地貫板の腐敗です。
これらの問題に対処するには、定期的な点検と、必要に応じた釘の打ち直しや棟板金の交換が効果的です。
修理費用は、施工方法や足場の必要性によって異なりますが、家の保護の観点から、適切な時期に適切な対策を講じることが重要です。