金属屋根の種類と特徴は?金属板葺きの葺き方についても解説します!

2024.05.21

金属屋根には多くの種類があり、特徴もそれぞれ異なります。
そのため、どれにすればよいか分からず、悩んでしまう方も決して少なくありません。
そこで今回は、金属屋根の種類とその特性、そして正しい葺き方について解説します。
金属屋根を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

□金属屋根の種類と特徴

金属屋根には様々な種類があり、それぞれに独自の特性があります。

1:ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板は、軽量でありながら耐久性に優れ、価格も比較的手ごろです。
そのため、金属屋根を考えている多くの家庭で一般的に選ばれています。

ただし、潮風には弱いため、海沿いの地域ではより耐食性に優れるジンカリウム鋼板が推奨されます。

2:ジンカリウム鋼板

耐食性に非常に優れており、特に海外での利用例が多く見られます。
コーティングされた表面は塩害からも保護するため、海沿いでも使用されやすいです。
価格はガルバリウムよりもやや高いですが、その耐久性を考慮すれば投資価値は高いでしょう。

3:銅板

銅板屋根は耐久性が非常に高く、時間とともに色の変化を楽しめます。
そのため、特に歴史的な建物や高級住宅で選ばれることがあります。

ただし、価格は他の材料に比べて高めです。

□金属板葺きの葺き方

金属板を用いた屋根葺きには様々な方法が存在し、それぞれの方法には独特の特徴と利点があります。

1:一文字葺き

一文字葺きは、金属板を屋根の水平方向に一直線に並べることで美しい直線的な外観を作り出します。
この方法は、特にモダンなデザインの建物に適しており、シンプルで洗練された外観を求める場合に最適です。
また、水の流れを効率的に導くため、雨水の排出が良好です。

2:心木あり瓦棒葺き

心木あり瓦棒葺きは、瓦棒と呼ばれる木製または金属製の棒(心木)を使用し、その上に金属板を置いてキャップで覆います。
この方法は、特に耐風性が求められる地域や伝統的な建物に適しています。
心木が屋根を支えるため、構造的にも強固な仕上がりとなります。

3:折板葺き

折板葺きは、金属板を折り曲げて屋根の形状に合わせて取り付ける方法です。
この技法は、屋根に強度と剛性をもたらすため、特に強風や重雪地帯での使用に適しています。
折り曲げることで、屋根材同士の接合部が少なくなり、雨漏りのリスクを減少させられます。

4:立平葺き

立平葺きは、特に日本の伝統的な建築に見られる技法で、平らな金属板を縦方向に配置し、端部を折り上げて隣の板と接続します。
この方法は、雨水の流れを効果的にコントロールでき、美観と実用性を兼ね備えています。

5:波板葺き

波板葺きは、波形の金属板を使用し、その独特の形状が水の流れを助け、同時に視覚的な魅力をもたらします。
このタイプの屋根は、特に工業用施設や倉庫に適しており、大規模な屋根面積を効率的にカバーできます。

□まとめ

金属屋根はその耐久性、コスト、そして美観から多くの家庭や施設で選ばれています。
適切な屋根材の選択と葺き方を理解することで、長期にわたって家を保護することが可能です。
今回の記事が、金属屋根を選ぶ際の参考になれば幸いです。

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