屋根の補修を検討している皆さんは、費用を抑えたい気持ちから、DIYでコーキング補修を検討しているかもしれません。
コーキングは手軽に使える印象がありますが、屋根の補修に本当に適しているのでしょうか。
今回は、屋根のコーキング補修のメリット・デメリット、注意点などを解説し、適切な判断ができるようサポートします。
□屋根をコーキングで補修するメリットとデメリット
屋根のコーキング補修は、軽度のひび割れなどの補修に適していますが、重度の劣化には対応できないなどのデメリットもあります。
メリットとデメリットを比較検討し、適切な補修方法を選びましょう。
*メリット
コーキングは、手軽に使える上に費用も安く抑えられるというメリットがあります。
1:軽度のひび割れなどを補修できる
屋根材の軽度のひび割れであれば、コーキングで埋めることで補修が可能です。
2:雨漏りを防止できる
雨漏りが起こっていた場合も、コーキングで雨水が浸入するのを防ぐことができます。
小さな傷などから雨漏りが起こっている場合は、コーキングでの補修を検討する価値はあるでしょう。
*デメリット
コーキングは万能ではなく、重度の劣化には対応できません。
また、使い方によっては雨漏りを悪化させる可能性も孕んでいます。
1:重度の劣化は補修できない
大きな亀裂や、屋根材の変形などは、コーキングだけでは補修しきれません。
その場合は、交換や塗装など、より本格的な補修が必要となります。
2:雨漏りを悪化させるおそれがある
雨漏りの症状や原因によっては、コーキングをすると逆に雨漏りが悪化するおそれがあります。
なぜなら、コーキングが雨水が逃げる道を塞いでしまい、水が別の場所に流れ出てしまう可能性があるからです。
3:コーキング補修に向いている人
コーキングでの屋根補修は、以下の様な状況に向いています。
1:軽度の傷を安く補修したいとき
軽度の傷であれば、コーキングで十分な補修効果が期待できます。
2:雨漏りの原因箇所と補修方法を熟知しているとき
雨漏りに関する深い知識があれば、的確な箇所にコーキングを施すことで、雨漏りを防ぐことができます。
□屋根のコーキング補修の注意点
屋根のコーキング補修はDIYでできる場合もありますが、高所での作業は危険で、適切な知識や技術がないと雨漏りが悪化する可能性もあります。
安全に補修するためには、専門会社に依頼することが重要です。
1:DIYは危険なためなるべく避ける
屋根のコーキング補修は、高所作業が伴うため、非常に危険です。
専門会社ですら、滑落事故が起きる可能性があることを考えると、DIYでの作業は避けるべきでしょう。
また、適切な知識や技術がない場合、雨漏りを悪化させてしまう可能性もあります。
2:雨の日は避ける
コーキングは、雨天時に行うと、十分に乾燥せず、施工不良を起こしてしまう可能性があります。
施工不良は、コーキングの剥がれや、早期の劣化につながり、再び補修が必要となるため、雨の日は避けて作業を行うようにしましょう。
□まとめ
屋根のコーキング補修は、軽度のひび割れなどの補修には有効な手段ですが、重度の劣化や雨漏りの原因が不明な場合は、専門会社に相談することが重要です。
DIYでの作業は危険が伴うため、安全を確保し、雨漏りを悪化させないためにも、専門会社に依頼することをおすすめします。