棟板金が浮いている!浮きの原因と修理方法を解説

2024.09.20

築年数が経ち、そろそろ家のメンテナンスを検討し始めている皆さん。
愛着のある我が家で、屋根から異音がしたり、棟板金が浮いているのを見つけて、不安を感じているかもしれませんね。

「一体何が原因なのだろう。」
「どうすればいいのかしら。」

そんな疑問をお持ちの方のために、今回は棟板金が浮く原因と適切な修理方法について解説します。
安心安全な住環境を維持するため、ぜひ最後まで読んで、適切な判断材料にしてください。

□棟板金の浮きの原因をチェック!

屋根の最上部にある棟板金が浮いてしまう原因は、大きく分けて3つあります。

1:経年劣化による貫板の腐食

長年風雨にさらされることで、棟板金を支える貫板が腐食し、強度が弱くなることがあります。
特に、木材製の貫板は、湿気やシロアリの影響を受けやすく、腐りやすいので注意が必要です。
腐食が進んだ貫板は、見た目では分かりにくい場合がありますが、棟板金を押すと沈み込むなど、強度が低下している兆候が見られます。
特に築年数が20年以上経過している場合は、貫板の腐食を疑い、定期的な点検をおすすめします。

2:台風などの強風による損傷

台風や強風によって、棟板金が剥がれたり、歪んだりすることがあります。
また、強風によって棟板金が吹き飛ばされることもあります。
強風による損傷は、見た目で分かりやすい場合が多いですが、小さな傷や歪みも、放置すると大きな被害につながる可能性があります。

3:地震による揺れ

地震の揺れによって、棟板金が外れたり、破損したりすることがあります。
地震による損傷は、屋根全体の構造にも影響を与える可能性があります。
そのため、地震発生後は、屋根の点検を必ず行いましょう。

□浮いた棟板金の修理方法を比較!

棟板金が浮いてしまった場合、そのまま放置すると雨漏りや屋根の崩壊につながる可能性があります。
早急に修理を行う必要があります。

1:棟板金のみの補修

最も簡単な修理方法ですが、根本的な解決にはならない場合が多いです。
貫板が腐食している場合は、棟板金のみの補修では、再び浮いてしまう可能性があります。
一方で、築年数が浅い物件で、強風による軽微な損傷の場合には有効です。

2:貫板からのやりかえ

貫板の腐食が原因の場合は、貫板からやりかえる必要があります。
既存の棟板金を撤去し、新しい貫板を取り付けます。
また、棟板金も同時に交換する場合があります。
費用は棟板金のみの補修よりも高くなりますが、根本的な解決策となります。

3:全面的な葺き替え

屋根全体が老朽化している場合は、全面的な葺き替えを検討する必要があります。
既存の屋根材を全て撤去し、新しい屋根材を葺き替えます。
費用は最も高くなりますが、屋根の寿命を延ばすことができます。

4:被せ葺き

既存の屋根材の上に、新しい屋根材を被せる方法です。
撤去処分費用を抑えることができ、工期も短縮できます。
ただし、屋根下地が傷んでいる場合は、施工できません。

□まとめ

棟板金が浮いている原因は、経年劣化、強風、地震など、様々な要因が考えられます。
適切な修理方法を選ぶためには、まず原因を特定することが重要です。

棟板金のみの補修から、貫板からのやりかえ、全面的な葺き替えまで、状況に応じて適切な修理方法を選択しましょう。
当社のような専門会社に相談し、費用対効果や将来的なメンテナンスの観点から判断することが大切です。

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